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道具
お約束の道具の紹介。
アニメの作画をするために必要な道具、あれば便利な道具など。
一応プロのアニメーターが使用する道具をベースに取り上げているが、自分のスタイルや表現に合った道具に置き換えてOK。


必要なもの

動画に必要なもの

・作画用紙※@
スタンダードサイズとワイドサイズがある。スタンダードサイズはアナログ放送時代の4:3の画角を基準としており、現在では16:9のワイドサイズの方が事実上の“スタンダード”。プロのアニメーターには作業に必要な分の作画用紙は支給されるので自分で購入する必要はない。市販品の場合、タップ穴の開いたワイドサイズ(A4)ものは100枚800〜1000円とあり得ない位高い。
※紙質の違いはあるがA4コピー/印刷用紙は500枚で400円程度のものもある。穴を開けただけで10倍!

・ライトボックス(トレース台)
※A
7000円位から。写真の物はLEDライトを使用した比較的新し目のもので、熱を持ちにくいので管理人の様な汗かきには、特に夏場はありがたい。構造自体は白のアクリル(またはガラス)板の下から光で照らす程度の簡単な物なので自作する強者もいるとか…。プロの現場では天板自体がトレース台になっている“作画机”を使用しているので、ライトボックス自体は補助的な道具。

・タップ
※B
アニメーション用三つ穴タップ。薄いものが使いやすいが、薄いものほど高い。

・鉛筆
※C
自分の使いやすいものでよい。ただ、動画では“B”程度の硬さが指定されることがある模様。硬すぎると線が薄くなり、柔らかすぎると紙が汚れるから…かな?

・消しゴム
※D
普通のプラスチック消しゴム
※Daで十分。ただ、細部を消すためのスティック型※Dbのものもあると便利。

・色鉛筆
※E
アニメ作成用のツールによって使える色の制限があるので注意。下描き用ならこの限りではないので使いたい色をどうぞ。
※Ea
トレス作業向きの硬質タイプ(六角形の物※Eb)もあるので必要に応じて使い分けると良い。消耗品なのでなるべく安いものをお勧めするが、人によって結構こだわりがあったりする。

・定規
※F
15cm、30cm等の長さの違いの他、カッターにあてても大丈夫な金属のエッヂ付きか金物差しがあると便利。

・クリップ類※G
タップ割等の作業に欠かせない。管理人は安価な目玉クリップを愛用。大きさ別で数種類を使い分けている。人によってはヘアピン等を使用している。(むしろこっちが主流?)

・鉛筆削り※H
使い勝手を考えると電動の物が間違いなく良いのだが、最近はアニメの仕事に耐える機種の選択肢が圧倒的に少ない。ここ数年では三菱鉛筆の“KE-42”がかなり良かったのだが現在では入手困難。鉛筆メーカーの責任として是非再生産を!>三菱鉛筆さん。

作画用紙
クリックで拡大写真。
 ワイドサイズ(A4)の市販品の作画用紙各種。
























消しゴム、色鉛筆







電動鉛筆削り
現在使用中のアスカ EPS400。
 性能はまずまず。


あると便利なもの

    あると便利なもの

以下は個人的に仕事で使用している道具。文具・画材好きなので、良さげなものを見つけると使ってみたくなる。必ずしも必要なものではない。道具選びの参考にどうぞ。

・シャープペンシル
※I
下描き他、タイムシートや合成伝票の記入などにはやっぱり使い勝手が良い。芯の太さの違う物もあるといろいろ使える。

・芯ホルダー
※J
管理人は学生時代より愛用している製図用具。もちろんアニメーター時代にも活用していた。基本的に鉛筆と同様の描き方ができる。シャーペンの様に硬さの違う芯を入れ替えて使う事も出来、鉛筆と違って長さが変わることもない。動画作業用なら金属部分の少ない、軽くて安い(600円位
※Ja)ものが使いやすいと思う。替え芯はメーカごとに値段に幅がある。三菱の物※Jbは価格も手ごろで品質にも問題ないのだが、確か柔らかい芯(2B以上だったか)は若干太くてメーカーの違うホルダーには入らない場合があったと記憶している。購入の際には注意の事。
少し値が張るが写真のような“芯砥器(1,300円位)
※Jc”があるとさらに便利。ねじりながら削る安価なものもあるが、正直あまりお勧めできない。

・鉛筆ホルダー
※K
短くなった鉛筆に使用することで持ちやすくする。

・瞬間接着剤
※L
さらに短くなった鉛筆は接着剤で連結!(悪かったな、ビンボ臭くて。エコだエコ!)
ゼリー状のものが流れたりせずに扱いやすい。“瞬間”と言う割に十分固まるまでには意外と時間がかかる。出来れば数時間放置するのが良い。

・消せるボールペン
※M
色トレスに用に試用中。筆圧をかけずにクッキリとした線が描け、消して修正もできる。
が! 鉛筆の粉を巻き込んだ状態でこすって消そうとすると、汚れた状態で消せなくなるので注意。
ネットの噂によると漫画家さんで下描きに使っている人もいるとか。熱で消える特性を活かして、ペン入れ後にドライヤーで一気に消すらしい。ペン入れ前にコピーを取ろうとして、コピー機の熱で消えてしまったという悲劇もあったとか…。

・ユニクリップ
※N
いわゆる“ガチャ玉”。大判の作画時などにこれで紙を固定してタップを外すと、取り回し易くなる。もちろん本来の用途の紙資料をまとめるのにも多用している。

・メンディングテープ
※O
セロファンテープだと湿度の影響を受けやすく、すぐに伸び縮みしてしまい、はった紙の方にもしわがよりやすい。対してメンディングテープ
※Oaは湿気の影響を受けにくく、はった上からも線が描ける。若干高いがこちらがおススメ。幅の広いものが使いやすい。
テープディスペンサー
※Obがあるとなお良い。程よく重くて、安定している物が片手でも扱いやすい。

・カッター
※P
ちょっとした細工に、カッティングマットもあると便利。他にはポテチの袋に穴をあけたり、エンピツダコを削ったり…etc.

・テンプレート
※Q
ワープロ用の文書のひな型…、ではなく、いわゆる製図用の“丸定規”。丸以外にもいろいろな図形や文字を描くためのものもある。

字消し板
※R
これも製図用具。細かい部分だけ、ピンポイントに消したいときに使う。金属製やプラスチック製などがある。

・羽根ぼうき/製図ブラシ※S
消しゴムカスのお掃除に。手よりはましだが、直接掃いすぎると鉛筆線がかすれて紙が汚れる原因になるので注意。














芯ホルダー・替え芯・芯砥器
・芯ホルダー※Jaと芯砥器※Jcはステッドラー製。




短くなった鉛筆は接着剤で連結
・短くなった鉛筆は接着剤でつなげることで無駄なく 使える。ただし、両端が平らな鉛筆に限る。

FRIXION BALL Slim 038
・パイロットの“FRIXION BALL Slim 038”。
 右上のモノは専用イレーサー。





メンディングテープ+テープディスペンサー





字消し板