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はじめに
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作法・ルール
タイムシートについて
トレス・クリンナップ
動画作成の手順
中割のテクニック
実例@:目パチ
・口パク
実例A:振り向き
実例B:歩き
実例C:走り
実例D:波送り〜しなり
実例E:エフェクト
-作例集-
TIPS!
思いつき作例集
あとがき・参考資料
実例D:波送り〜しなり
打ち寄せる波、たなびく煙、風になびく髪などの表現。あらゆるエフェクト表現の基本であり、キャラクターの動きにも多く応用される技術。風の表現としては他のエフェクトと違って風そのものは見えないので、風の影響を受けて動く物体の表現となる。したがってキャラクターに付随する形で使われる事がかなり多い。

波送り(山送り)
考え方としてはごく単純で、頂点から頂点へ山が移動するように、連続で変化させることによって表現している。
この手の原画は1枚のみの事も多い。中割がしづらいと感じたら、クリンナップ後にコピーを取ってタップ割をするとよい。
波送り解説図

波送りアニメ


私は宇宙だ!

末端の動き-8の字軌道-
それなりに経験のある動画マンでも意外に出来ていないのが、なびいている髪や布・ひも等の末端の軌道。8の字を描くようにしならせる事で、滑らかな動きとなる。










動物のしっぽや、魚・蛇など体をくねらせる様な生物の動きにも応用できる。












図解:
硬い棒の往復の振り(メトロノーム):逆シート可

規則正しい、機械的な動き。










弾力のある棒の場合:逆シート不可

先端の動きをよく見るとやはり扁平な8の字軌道をとっている。
機械的な動きには違いないが、“しなり”のせいで生物的な柔らかさを感じる。
波送り末端の8の字軌道

動物のしっぽ

硬い棒の例

弾力のある棒の例

キャラクターの動作への応用
例えば手を振る動きの時、逆シート指定がある場合は…













右のようになる。
タイムシートはこちら
往路と復路で同じ絵を使用するため、それぞれで専用の絵は入れられない。中割枚数は少なくて済むが、ひどく機械的な印象を受ける。








同じ原画でも逆シートではない場合はつめ方の違いだけでなく、軌道そのものを変化させる。
“しなり”を応用することで単調にならない動きを作ることができる。作例はつめ方がちょっと極端かも…。
タイムシートはこちら
特に原画からの指示がない場合でも、逆シートの指定がない場合は芝居に適した動きを意識して作ることが重要。
手を振る・原画

手を振るアニメ・逆シート指定

手を振るアニメ・逆シート指定無し

風の強さによる表現の変化-髪なびきの場合-
微風〜中程度の風は、揺れ幅・流れる速度(中枚数)の加減で違いを見せる。














強い風の表現は、なびかせるよりもランダムに揺らした方がらしく見える場合もある。












ちなみに波送りをせずに髪の“房”を移動させるといわゆる“荒木なびき”になる。
中程度の風の表現中程度の風のなびき

強風の表現強風レベルの場合はバサバサとランダムに揺らす

荒木なびきこのキャラの髪型では再現が難しいので、前髪だけ…
本家はだいたいこんな感じ