はじめに
道具
作法・ルール
タイムシートについて
トレス・クリンナップ
動画作成の手順
中割のテクニック
実例@:目パチ
・口パク
実例A:振り向き
実例B:歩き
実例C:走り
実例D:波送り〜しなり
実例E:エフェクト
-作例集-
TIPS!
思いつき作例集
あとがき・参考資料
動画作成の手順
動画作業のメインである中割の作成。自分なりのやり方を工夫していけば、どんどん作業スピードも上がっていく。
動きのプラン(アタリ)をつくる
クリンナップした原画を
さばき
ながら動きの流れを確認し、中割枚数分のアタリ(ラフ)を描いていく。
ツメ指示
があればそれも考慮に入れて動き(芝居・軌道)をつくっていく。
*慣れてくればこの段階の作業は頭の中でのシミュレーションで済ませられるようになり、即下描きへ、内容によってはいきなり清書状態での一発割が出来るようになる。
下描き
色鉛筆等でざっくりとラフをとった後、前後の絵をよく確認しながら下描きを完成させる。キャラクター崩れや軌道のずれ等が無いように、また原画の想定を外れないように十分配慮する。
フレームを意識しすぎるあまり、ポーズや形が小さくなったりしない様に。
キャラクターをうまく描き上げるためには服の下、見えない所も意識しつつ、補助線・中心線を使ってバランスやデッサンにも気を使うこと。
パラパラとパタパタ
呼称については
“アニメーションの基礎知識大百科”
より。
この呼び方は管理人には馴染みがなかったが
(そもそも具体的な呼び方が存在しなかったような…
)、技術としてはアニメーターには必須のもの。と言うか、これが出来なければまともな中割など出来ない。
パラパラ:動画番号を下から並べるのはこれの為なんだろうな…
パタパタ
上記の二つを含め、紙のさばき方を動画付きでツイッターで公開したところ、かなり“リツィート/お気に入り”の反応があったので、あらためてこちらにまとめておく。
・パラパラ
画像はあまり上手くない例。滑らかに紙が遅れるように練習しよう。絵描き以外でも、制作関係者全てが覚えるべき技術。
・パタパタ@
中割作成時に多用する。例えば原画が@とBで、中割2を描く場合@→B→2の順で紙を並べ(B→@→2でも可)、画像の様に紙をめくると“@→2→B→2→@→…”の様にリピートして動いて見える。
・パタパタA
別角度。キャラの左ひざ、大きく動いている部分を見ると分かりやすいと思う。
・ローリング@
こちらは番号順に並べた4枚の動画を、それぞれ指の間に挟んで順に送って行く。
少ない枚数ならパラパラと違って持ち替える手間が無いので、こちらの方が繰り返しで見易い。
・ローリングA
ローリングの別角度。達者な人は両手で8枚の動画をコントロールする。
クリンナップ
下描きを清書して動画が一枚完成。原画(のクリンナップ)と質感の差が出ないように、クオリティの統一を念頭に。
同様にして、中割を順次作成する。