別セルにせずにキャラクターの一部のみをアニメーションさせる場合、合成を使用することによって作業を簡略化することが出来る。
動かない部分を合成の親、動く部分を合成の子とし、それぞれ別紙にトレスした上で子の部分のみ動画を作成する。
例えば動画ナンバーが“A-1〜7”の7枚の動画を合成で作成する場合、合成の親を“合成あ”として、合成の子を“A-1'〜7'”として作成(計8枚)。合成伝票※を添付して提出する。動画としての作業はこれで完了だが、その後のトレース作業で伝票通りに親と子を合成させることによって、彩色できる状態に完成させる。
合成の親と子を分ける時、無造作に線の途中から切るような事は避け、うまくパーツの境目などで分ける事。
管理人が現役の頃(セルを使ってた時代ね)は多重合成は禁止だったけど、今はどうなのかな?
ちなみに、この作例の様に最終的に8枚の作成でも7枚分のギャラしかもらえません…。悪しからず…。
※動画作例は色トレスを省略しているので注意の事。また、作例の場合、実際に合成すると親と子の線が重なる部分(髪と手など)があるが、合成作業時に修正している。
※合成伝票の書き方
具体的には右画像を参照の事。
要するに“合成あとA-@’を合わせればA-@が出来上がり”と言う事。
必要な分を順次記入する。
枚数が多い場合は赤枠内の様にまとめてもかまわない。 |
例:体は動かず、手を振るアニメーションの場合…
↓
動かない部分(体)を合成の親
+
動く部分(手)が合成の子
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